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第1回投資先企業・株式会社コネクティ

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今後のビジョン −プロの経営者になるために−


■服部さんが考えるプロの経営者とはどういう人ですか?
2つあると考えています。

1つは、一般ビジネスのコモンセンスがあることだと思います。やってはいけないことはやらないのは当然ですし、ビジネスの勘所がわかるという意味でもコモンセンスは重要だと思います。

もう1つは、組織のイメージやチームを作る力のある人だと思います。これは、組織文化や人事・報奨制度など人事的なコンピテンシーも含まれるかもしれません。経営課題の50%は人的問題の解決ですよ。

■服部さんが経営者としての成長を実感するのはどういう部分ですか?
小さいことの積み重ねで、「これ」っていうのはないかもしれませんね。

ただ、周りからはよく雰囲気が変わったと言われます。自分では実感していないのですが、周りから言われることが多いですね。

起業してから、他の経営者の方とお話をする機会が増えて実感するのですが、皆さん自分よりも人脈・経験が豊富だと感じます。自分には語るべきストーリーがまだまだ足りないと感じることもあります。これはまだまだ苦労や成功を経験していないからなんだと思います。

逆説的ですが、「自分はまだまだ足りない」と実感する瞬間に、経営者としての成長を実感しています。まだまだ自分は何にも出来ないということを痛感させられる日々です。これはソニー時代には決して気づかなかったことです。


会社を作ること自体は簡単ですよ。
ビジネスプラン自体もそれほど問題にはなりません。
問題は、いかに会社を存続させられるか? だと思います。


■それでは、コネクティ社の今後のビジョンをお聞かせください。
システムの世界観の常識を打ち破るような会社になりたいと思っています。従来はシステムを売るときには、イニシャルでお金をまとまってもらう契約が多いわけですが、私たちはサービスとしてのソフトウェア、SaaS (Software as a Service) の第一人者になりたいと考えています。

すべての会社がコネクティという存在を選択肢としてみてくれるようになりたいです。プラットフォームに徹することで、広く薄く入り込むことを目指します。インテルのようなイメージです。結果、広くコネクティ製品が入ることで生まれる価値(ネットワーク効果)は必ずあるはずだと考えています。これからは、組織の垣根を越えてコラボレーションを進める「共働の時代」にゆるやかにシフトしていくと思います。そんな時代の流れを担う存在になれればと考えています。

組織としてのビジョンは、従来のシステム会社のように、システムを売るごとに人をはりつけるモデルではなく、プラットフォームとして商品を売ることゆえの効率性を追求したいと考えています。人数的には、100人ぐらいの規模で、職種もほとんどがR&Dと開発スタッフというのが理想です。極端な話、営業がいなくても売れる会社が理想ですね。ちなみに、現在は、人材採用でとても苦労しています。これが一番の課題ですね。

■なるほど。これからますます楽しみですね。最後にこれから起業を考えている方へメッセージをお願いします。
会社を作るのは簡単ですが、続けるのは非常に難しい
「どうやったら、起業できるか?」を考える人が多いように思いますが、それよりも、「どうやったら会社を存続させられるか?」をとことん考えるべきだと思います。そこを出発点とすべきだと思います。起業自体は誰だってできますよ。

会社を存続させられなくなる理由は、たくさんあります。それらの障害をどうやって乗り越えていくのか? ここが重要ですね。起業するためのビジネスプランそのものは、それに比べたらあまり問題ではありません。

会社を存続させるための方法を学ぶ上でも、一人シリコンバレー創業プロジェクトのような仕組みは絶好の機会だと思っています。
 
 【目次】
⇒ 『大企業からベンチャーへの転身』
⇒ 『一人シリコンバレー創業プロジェクトに参加して』
⇒ 『今後のビジョン −プロの経営者になるために−』